30歳以上の大人(成人)の側わん

病院では教えてくれない大人の側弯症

大人の側弯症による体のトラブルには大きく分けて2種類あります。

  1. 子供の頃に発症した思春期特発性側弯症によって痛みが強くなるもの。
  2. 大人(40歳、50歳を超えるころから)になってから急激に側弯が進行し、強い痛みや凝り感を伴うようになってしまったもの(変性側弯)。この場合、多くは腰の弯曲が強くなり、耐え難い腰痛が起こるのが特徴です。

1、2に共通して起こる体の痛みは、右の背中の痛み、左の腰痛 であり、そのいずれかに悩まされることが多々あります。

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当院では、側弯症を 特発性(脊椎自体の病気) と 機能性(筋肉など支持組織の失調) に分けて考えております。

特発性側弯は脊椎自体の病気でありますが、成長期には、痛みや不調を伴わずに骨のズレやインピンジメント(神経などへの圧迫)を起こさずに成長していくので無症状な場合がほとんどです。(角度にもよりますが、多くは50度以内の場合)

しかしながら、大人になると、体の使い方、姿勢、ストレス、生活習慣などにより 機能性側弯を併発する割合が多くなってきます。

機能性側弯とは、簡単に説明すると、いわゆる 『歪み』 のことで、主に筋緊張のアンバランスにより、骨(関節のズレ)や姿勢の悪さ、内臓の位置異常 などにより体各部に力学的な負担がかかり痛みやシビレなどの障害を起こします。

痛みの好発部位>>

本来、弯度と姿勢の悪さは別に考えるべきですが、弯度が高いほど、大人になって姿勢が悪くなるリスクが高まります。

未だ原因不明で発症する側弯症ですので、いろいろと将来に不安を感じる方も多いのですが、そのような場合、おひとりで悩まずにまずはお気軽にご相談ください。

50歳 60歳以上から発症する側わん

子どもの頃は側弯症ではなかったけど、50歳~60歳を超えるころから急激に背骨が曲がり、側弯症になる場合があります

これは、変性側弯症(変形性側弯)による場合がほとんどです。

脊椎が変性(変形)を起こした結果起こるので、弯曲した部位に常に凝り感や耐え難い痛みを伴うのが特徴です。主に腰部に起こるのも特徴です。

変性側弯は、病院では手術か薬以外に施す術がありません。そこが硬く盛り上がっているからといって、グイグイと押したりマッサージしても改善するものではありません。

加齢とともに進行する疾患なので、当院のような専門知識を持った手技療法や運動療法で体を整える必要があります。