逆流性食道炎による胃酸の逆流を改善

逆流性食道炎を改善する整体

薬で治らない逆流性食道炎の不安を抱えている方へ

このページは下記のようなお悩みをお持ちの方へお届けしております

  • 薬物療法でうまく改善されない胃酸の逆流症状
  • 食道裂孔ヘルニア、バレット食道のある方

お薬で改善しない逆流性食道炎の要因

以下は、内容が少し難しい話になりますので、お薬で治らないとお悩みの方のみお読みください。

そもそも、逆流性食道炎の要因は何か?

胃食道逆流症の原因

胃食道逆流症は、「下部食道括約筋のゆるみ」「胃酸過多」「食道の知覚過敏」のいずれかがあると起こりやすいとされています。下部食道括約筋は、食道と胃の境目にある筋肉で、その筋肉があるおかげで食べ物や酸が逆流しないようになっています。つまり、下部食道括約筋がゆるむと逆流しやすくなります。

胃食道逆流症

【誘因・原因】
・下部食道括約筋圧(LES)の低下
・腹圧の上昇
・その他

【病態】
・LES圧の低下、腹圧の上昇などによって、胃液の逆流防止機構が破綻し、胃液が食道へと逆流することによって起こる。~中略~。
・LES圧の低下症状が多い食道裂孔ヘルニア患者などに起こりやすい。

引用:消化器疾患 ビジュアルブック 第2版 より

※ 胃食道逆流症とは、食道に炎症がある「逆流性食道炎」と、食道に炎症のない「非びらん性胃食道逆流症」の二つを現す疾患名です。

つまり、「下部食道括約筋のゆるみ」と「腹圧の上昇」によって胃液の逆流防止機構が破綻した状態です。

薬物療法は、胃酸の分泌(胃酸過多)を抑えることは得意ですが、緩んだ下部食道括約筋(LES)を締めることはできませんし、腹圧をコントロールすることもできません。

当院では、お薬が効かない逆流性食道炎の要因は、『下部食道括約筋(LES)の緩みと腹圧の亢進』と考えております。

整体だからできること

西洋医学では、下部食道括約筋に対する薬があるわけではなく、胃酸を抑える薬か漢方薬で胃の働きを良くする薬のみです。多くの場合、胃酸の分泌を抑えることにより症状は治まってきます。症状が進行した場合は手術により緩んだ食道裂孔を縫って縮める方法が行われます。

食道裂孔(下部食道括約筋)は、手術をしなくても、姿勢改善で締めることが可能です。

食道裂孔ヘルニアは、お腹の中の圧(腹圧)が高くなったり、下部食道括約筋の締め付ける力が弱まったりすると起こります。つまり腹圧を高めないためには、背筋を伸ばして姿勢を良くしたり

愛知医科大学 春日井邦夫教授がおっしゃる通り、下部食道括約筋が緩む要因の一つは「前かがみ姿勢による腹部圧迫」であることは医学的に分かっています。

逆流性食道炎患者の姿勢分析

逆流性食道炎の腹圧が高まる姿勢

逆流性食道炎は、腹腔内圧の上昇が症状悪化の要因となるので、これを改善させるために必要なことは、「背筋を伸ばせる姿勢をつくる」です。

背筋を伸ばすことにより、腹腔内圧が均等となり下部食道括約筋も締まって逆流が治まります。

力学的な要因で起きている症状は力学的に解決しなければ改善しません。

姿勢と腹腔内圧

下部食道括約筋は骨格筋ではないので、いわゆる腹筋などの「筋トレ」で鍛えることはできません。下部食道括約筋は、腹腔内圧を下げることによって締まりやすくなり、胃酸の逆流も起こりにくくなります。

お医者さんも、前かがみの姿勢を正すことを推奨しているのですが、ご存知のとおり、腹圧をかける前かがみの姿勢(猫背)を治す薬はありません。

逆流性食道炎 整体
逆流止め整体Ⓡ

「姿勢を良くする」… 簡単そうですが、ご本人の努力だけではどうすることも出来ないことがあります。

それは、筋肉に硬結や筋膜に癒着が起きてしまっている場合です。そういった場合、お医者さんに「姿勢を正せ」と言われても、ご本人の努力では姿勢を正すことができなくなっています。

無理に背中を反らすだけでは、正しい姿勢とは言えず、ただよけいに背中や腰を痛めてしまうばかりです。

無理に背筋を伸ばしてもうまくいかない

ところが、この姿勢。筋硬結や筋膜癒着を改善させ骨格を正すことは、整体がもっとも得意とする分野なのです。

また、下部食道括約筋の位置は解剖学上、胸椎の10番~11番であることが分かっており、逆流性食道炎の症状で悩んでいる方の場合は、そこが「屈曲(前かがみ)、左傾き」になっていることも整体臨床上分かっております。

施術可能な範囲

逆流性食道炎により起こる胸やけなどの諸症状、胃内圧亢進、下部食道括約筋機能低下、食道裂孔ヘルニアやバレット食道(3cm以下のもの)、その他、胃・食道粘膜の炎症によるものは施術可能です。

通常、1~3回で症状の変化を感じる方がほとんどです。(ただし、安定して症状が改善するにはそれ相応の時間がかかります)

下記の場合は対象外となります

器質性疾患の強いもの(バレット食道(4cm以上)、萎縮性胃炎、腸上皮化生、胃癌 などによるもの)、医原病(薬の副作用)で起きているもの、例えば、降圧剤で使用されているカルシウム拮抗薬、狭心症で使われているニトロ化合物、アスピリンや非ステロイド性抗炎症薬の副作用 など… によるもの。また、骨粗鬆症で仰向けに寝られないくらい円背の方、過度なストレスや不安障害、自律神経失調症の方は適応外です。